茅葺き屋根は茅を原料に屋根を作った住宅のことです。
日本独特のイメージはありますが、実は世界中で古くから使われている屋根です。
さて、そんな茅葺き屋根ですが、今回は茅葺き屋根が使用されている有名な建物や観光地についてご安心します。
まず、日本3大茅葺集落といわれる3箇所を紹介します。
茅葺き屋根の有名な観光地1 白川郷
白川郷は岐阜県の白川郷と、富山県の五箇山にある合掌造りの集落群です。
114棟の茅葺き屋根が残っています。
どの季節も美しいですが、やはり冬は圧巻の美しさです。
とても美しい景色ですね。
まさに、ふるさとという感じです。
白川郷は1995年に世界遺産に登録されています。
合掌造り
白川郷の特徴は合掌造りです。
屋根の角度が50度から60度という急勾配になっているため、雪が積もりにくい、屋根裏を広く活用できるという利点があります。
昔は屋根裏で蚕を育てていた様で、歴史的な意味もあるんですね。
他の茅葺き屋根の建物と比べても違った雰囲気がありますよね。
茅葺き屋根の有名な観光地2 大内宿
大内宿は福島県下郷町にあります。
江戸時代には下野街道と呼ばれ、会津と日光を結ぶ街道の脇に茅葺き屋根が立ち並びました。
江戸へ向かう大名や、旅人の要所として、重要な役割を果たしました。
やはり、こちらも冬景色が素晴らしいです。
ねぎ1本で食べるねぎそば
観光地としても大人気で、箸の代わりに1本のネギで食べるねぎそばも有名です。
1981年には、国重要伝統的建造物群保尊地区に指定されました。
江戸時代にタイムスリップしたようなのどかな街並みです。
茅葺き屋根の有名な観光地3 かやぶきの里
かやぶきの里は京都府南丹市美山町の北集落にあります。
50戸のうち、39戸が茅葺き屋根となっています。
こちらもまた雪景色がとても綺麗です。
茅葺き屋根と雪というのは相性がいいんですね。
1993年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。
名物の一斉放水
かやぶきの里の名物は一斉放水です。
毎年5月20日、12月1日(若干前後するようです)に62基の放水銃の点検と、防災訓練のために行う行事です。
2000年に美山民俗資料館の母屋と納屋が不審火によって焼失してしまった悲劇を繰り返さないための訓練だそうです。
地域のみなさんがこの美しい景色を守っていこうという意気込みを感じますね。
この一斉放水は全国各地からたくさんの方が観光に訪れるようですよ。
その他の茅葺き屋根で有名な地域
3大茅葺き屋根集落をご紹介しましたが、他にも有名な地域や建物がありますのでそちらとご紹介していきます。
前沢集落 曲がり屋
福島県南会津町前沢にある集落です。
明治40年に大火があり、一斉に再建された為に、統一的な景観になっています。
また、家の作りがL字型になっているのも特徴で、曲がり屋と言われます。
雪深い地域の為、馬も一緒に住める様に作られたようです。
ちらほらL字の建物が見えますね。
田麦俣の旧遠藤家住宅
こちらは山形県鶴岡市田麦俣にあります。
集落というよりは、家ですね。
以前は多くみられた茅葺き屋根も現在は2戸になってしまったそうです。
兜造というつくりで、なんと3階建。
すごいです。
まとめ
さまざまな茅葺き屋根の有名な集落をご紹介しました。
幻想的で、どこか懐かしい素敵景色ばかりでしたね。
ぜひ遊びに行ってみてください!